スッポンや鶏のだしがきいた、コラーゲンたっぷりの鍋が若い女性に人気だ。
あっさりしつつもコクのあるスープで、たくさんの野菜をいただくのが特徴。夏の疲れが出始めるこの時期、美容や健康を意識した鍋で、疲労回復につなげたい。
美肌鍋を食べているうちに、体の中が熱くなってくる(写真は東京都港区の10ZENで)=尾賀聡撮影 東京都港区の薬膳料理店「10ZEN」(じゅうぜん)。客の8割が女性というこの店の看板メニューは「ぷるっぷる美肌鍋」。
鍋は中央にしきりがあり、烏骨鶏(うこっけい)のスープとスッポンのスープがそれぞれに注がれている。スープには、サンザシなど生薬20種類が含まれていて、肌によさそうだ。これに野菜、肉か魚、つくね、雑炊がセットで3800円(1人前、2人前から)。
まず、スープを味わってみる。スッポンのスープは、あっさりしているが、尋ねてみなければ何が入っているのか分からない複雑な味わいだ。烏骨鶏のスープはピリ辛味。意外にさっぱりしていて後を引くおいしさ。肉や野菜が煮えてくるとスープにうまみが出て、まろやかな味わいに。
ハトムギをまぶしたつくね(手前右)や、紅心大根などちょっと変わった具材も(写真は東京都港区の10ZENで)=尾賀聡撮影 「野菜も栄養バランスを考えて選んであるんですよ」とマネジャーの早川美彩子さん。ニンジンのような色をしたイモ、中国の紅心(こうしん)大根など珍しいものも。
ハトムギをまぶしたつくねは、ハトムギの独特の歯触りがおもしろい。具がなくなったら、最後に「スッポンの生き血入りコラーゲン」やフカヒレを投入して雑炊に。早川さんは「鍋は冬の代表的な食べ物ですが、夏でも来店者の7割は鍋を注文します。夏ばての滋養強壮にぴったりですよ」と話している。
一方、東京都目黒区にある鍋料理店「(汁)ハレノヒ」(まえじるはれのひ)も、コラーゲンたっぷりの「ビューティ鍋」(1人前1890円、2人前から)で女性に人気だ。「美容への関心が高い20〜30歳代の女性に好まれています。毎週来てくれる常連さんもいますよ」と店長の溝口良さん。
この鍋の特徴は、ゼリー状に固まった「コラーゲンスープ」。鶏から作った煮こごりのようなもので、火にかけると次第に溶けていく。鍋にはカツオだしも入っているので、あっさりしつつもコクがあって、胃にすっと入っていくようだ。
ピーラーで細長くカットしたニンジンやダイコンはシャキシャキして食べやすい。軟骨入りのつくねはコリコリしておいしい。
岩塩やコショウのほか、別料金でユズコショウや大根おろしなど薬味の種類を増やすことも出来る。味に変化を付けながら食べると、はしがとまらなくなりそうだ。
(2007年8月23日 読売新聞)
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